早期経営改善計画策定支援を利用してコロナ前を上回る業績改善を支援させていただいた事例【有限会社エスケイ工業 景山清一様】

有限会社エスケイ工業(名古屋市中川区) 代表取締役 景山清一様

インタビュー日:2024年7月22日

会社の事業内容を教えてください

当社の創業は1996年です。創業以来、名古屋市中川区で板金加工業を営んでいます。当社にはベテランの職人が多数在籍しているため、難度の高い加工についてもお客様の期待に応えるように対応しています。

当事業所とのご契約を決めた経緯を教えてください

以前にお願いしていた税理士さんが引退ことになったので、当社で使用していたTKCの会計システムを利用している税理士を探しているなかで若原先生をご紹介いただきました。

早期経営改善計画策定支援事業の申込を決めた理由を教えてください

当社のエンドユーザーはインフラ関連企業が多いため受注は比較的安定していました。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大により、従来の受注サイクルが不安定となったことに伴い厳しい業績が続いていました。
そのなかで、若原先生から早期経営改善計画策定支援事業を教えていただいて、経費の3分の2について国の補助を受けながら、会社の課題発見と課題を解決するためのアクションプランの策定及びその実行支援も行ってもらえるとのことでしたので、支援をお願いしました。

支援を受けた結果、どのように経営が改善しましたか

当社の場合、生産能力に限りがあるため、闇雲に売上を伸ばすのは得策ではなく、1件ごとの取引の採算管理が重要であるとのアドバイスをいただきました。そのうえで、見積フォーマットの統一による採算管理の徹底、1件 50万円以上の取引について材料費、外注費、工数を事後的に確認することにより採算性が低い取引が確認できる体制を構築しました。また、見直しが可能な経費についても厳しく見直しを行いました。
その後、ウクライナ戦争等により鋼材価格が上昇しましたが、当社は、根拠をもって得意先と交渉できたため、得意先にも納得してもらったうえで価格転嫁ができ、採算性の改善につなげることができました。
このように採算管理を徹底したことで、新型コロナウィルスによる混乱が落ち着いて売上高が回復したことによりコロナ前よりもよい業績を確保することができました。

早期経営改善計画策定支援事業を利用した感想を教えてください

会社の問題点と改善の方向性を示してもらえたのは大変助かりました。
特にTKCが保有している沢山の同業他社のデータをもとに当社の問題点を指摘してもらえたので、納得感をもって受け止めることができました。
今後は、事業承継も控えていることから引き続き会社の業績改善に努めて、よりよい状態で後継者にバトンタッチしていきたいと思いますので、引き続きご指導をよろしくお願いします。